フェルト作家・カンテレ奏者 おおいえのりこさん

北海道の羊毛を使った、札幌スタイル認証製品の「ふわふわラムキン」を作っているおおいえのりこさん。岩内町出身のおおいえさんは、幼少のころ、海で砂遊びをしたり、小さなカニを捕って遊んでいたそうだ。また、両親がおもちゃ屋さんだったので、キティちゃんなどのサンリオ商品をお客さんが嬉しそうに買っていく姿を見て、自分も嬉しくなっていた。「そのときのお客様の笑顔が今の仕事にも繋がっているのかもしれません」。OL時代、もともと物づくりが好きで、将来は好きなことを仕事にしたいと思っていた。伝統工芸、漆、革などのクラフトを習う中で、羊毛に出会い、北海道らしい、みんなに愛されるもの、羊雲をイメージした作品を考えて出来たのがラムキンだった。

「私より『ラムキン』の方が有名で、『ラムキンさん』と呼ばれたりするんです」。顔も似ていると言われるとのこと。確かにどことなく似ている。おおいえさんは、カンテレの奏者でもある。OL時代、フィンランドを代表する建築家、アルヴァ・アアルトの展示会で、フィンランドの暮らし方や音楽(カンテレ)が紹介されており、小さいころ琴をやっていたこともあって、カンテレを習ってみたいと思ったそうだ。カンテレは、日本ではあまり馴染みがないが、ハープを琴のように横にしたような楽器。本場フィンランドまで習いに行ったその音色は、とても優しく透き通っている。弾き始めた途端に、奏でられる曲に釘づけになってしまう。

ラムキンの人気は上々で、OLをしながらの作品づくりでは時間が足りなくなり、創作に専念するべく独立を決意したそうだ。現在、ラムキン等のおおいえさんの作品は、札幌スタイルショップ、羊ヶ丘展望台、新千歳空港、大通公園で開催されるクリスマスマーケットなど、沢山のお店で取り扱われており、北海道のおみやげの定番商品の仲間入りを果たしている。おおいえのりこさんとは、札幌市経済局の行う地域ブランド「札幌スタイル」で同期に認証され(当店は澪工房の「KINOCCO」というスツールにて認証されました)、東京インターナショナル ギフト・ショー春2009や札幌スタイルの会議でご一緒したことで意気投合。澪工房でのイベントでもフェルト展を開催していただき、会うたびに元気をもらっている。女性から見て、とてもバイタリティのある、そしてあったかいおおいえさんのことを、もっともっと多くの方に知ってもらいたいと思う。おおいえさんの行う創作活動と音楽活動の共通点は、みんなの心を癒しているところだろうか。

(2009年6月23日・日下和美)

※この記事は、2002年12月から2010年3月まで運営された「ウェブシティさっぽろ」内の「さっぽろの横顔」で紹介した記事を転載しています。

公式サイト
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おおいえのりこさん

おおいえのりこさん
岩内町出身。OL(秘書)の傍ら、クラフト製作やカンテレを学び、現在は独立しmaaberry(マーベリー)の代表。フェルトの個展、フェルト教室など定期的に開催。作品は、札幌スタイルショップや新千歳空港など道内外のお店で販売されている。カンテレのコンサートも、精力的にこなす日々をおくっている

カンテレを演奏するおおいえのりこさん

カンテレを演奏するおおいえのりこさん

ふわふわラムキン

「ふわふわラムキン」。代表作ラムキンの他、コースターやティーコージィなどのテーブルウェア、バッグやポーチ、キーホルダーなど日常で使える小物が沢山ある。色合いがとても綺麗なところが魅力。